プラスチック汚染とは 第2章〜第3章

皆様こんにちは、
「Human Natures(ヒューマン・ネイチャーズ)」です。

前回の投稿は
第1章「海洋プラスチックごみ問題」でした。

本日は、以下の2章〜3章をまとめて投稿致します。
第2章「容器包装プラスチックごみの問題」
第3章「世界の現状 〜プラごみの輸出編〜」

第2章「容器包装プラスチックごみの問題」

●容器包装プラスチックとは?

飲料ボトル・ボトルキャップ・食品トレイ・レジ袋など容器や包装に使用されるプラスチックのこと

※ 詳しくは過去の投稿「廃プラスチックについて vol.2」をご参照下さい

2015年のデータによると、
”生産された”容器包装プラスチックは年間で1億4400万トン
”ごみになった”容器包装プラスチックは年間では1億4100万トンと、
ほぼ同じ数となっています。

容器包装プラスチックは使い捨てのものが多く、生産されたものがすぐごみになってしまうことが、この数字からわかります。
生産された量が、ほぼそのままごみになってしまっているという事が、まず問題視されています。

リサイクル率は?

2018年度の環境省の調査によると、ゴミとして回収されたプラスチック類の内訳は…

容器包装プラスチック ・・・ 64%
PETボトル       ・・・ 23%
その他        ・・・ 13%

回収されたプラスチックの半分以上が「容器包装プラスチック」となっています。
しかし、それぞれのリサイクル率は…

PETボトルのリサイクル率  ・・・ 84.8%
容器包装プラスチック        ・・・ 46.3%

PETに比べ、容器包装プラスチックの方がリサイクル率が低い事がわかります。

この原因は、容器包装プラスチックには汚れが付いているものが多い事、プラスチックの種類が多種多様になっておりリサイクルしにくい事などが挙げられます。
このようなリサイクル率の低さも問題となっています。

世界の現状は?

世界に目を向けてみましょう。
2015年の「容器包装プラスチックごみ」の行き先は以下の通りです。

ここで問題なのは、リサイクル率の低さもさることながら、32%も流出しているという事です。

ここから懸念されることは、

  • 不法投棄により流出した容器包装ゴミがそのまま土壌に堆積していってしまうこと
  • 容器包装ゴミはレジ袋のように軽いものが多いため、天災や災害などが原因で風に飛ばされ海にたどりついてしまうこと

などが挙げられ、この部分が世界で大変問題視されています。

第3章「世界の現状」

(1) 先進国によるプラごみの輸出

プラスチックを自国で作るには、石油プラントの建設が必要です。
ただそれよりもプラごみを輸入して再生した方が効率が良いため、1990年代以降、アジアやアフリカの一部の国々は、欧米や日本から資源として、プラごみを輸入し続けてきました。

なかでも中国はプラごみの輸入大国で、1992年から2016年までのプラごみの全世界輸入量のうち、45%を中国が占めていたといいます。

2016年のみのデータを見てみましょう。
1年間の中国のプラごみ輸入量は713万トン

日本をはじめ、先進国はプラごみを輸出に頼っている(押し付けている??)事がわかります。
※タイは先進国から輸入したごみの一部を再度中国に輸出した結果、上位になっていると思われます

しかし、輸入されたごみの中には、

  • 汚れているもの
  • 分別されていないもの

など、そのままではリサイクルできないものも多く含まれていたといいます。

リサイクルを行うために、洗ったり、分別し直したりする作業は基本的には人の手で行う作業になりますが、量が多すぎて放置されるものも多かったようです。
結果、輸入したものの処理しきれなくなってしまったプラごみは…

  • 野焼きにされた結果、有害物質を発生させる
  • 川に流れ出て海洋汚染の原因となる

など、深刻な状況が何年も続いていました。

そのようの状況に加え、急激な経済成長で自国のプラごみへの対処に追われ出したこともあり、中国は2018年から廃棄物の輸入規制に乗り出し、2021年からはすべての廃棄物の輸入を禁止しています。

しかし、
一部の地方では環境保護より経済発展を優先する考えが根強く、利益のために海外ごみの密輸に走る悪質企業も絶えず、規制後も密輸不正輸入が横行しています。

一方、
中国の規制によるしわ寄せで、プラごみ輸入が増えた東南アジア諸国では…

  • 多くのリサイクル工場が環境規制を守らないまま稼働
  • 違法工場が密集する地域で水質汚染の深刻化

など、様々な問題がでてきていました。

これに伴い、東南アジア諸国も次々と輸入禁止を発表しています。
また、「輸入された廃プラスチック」による環境影響の問題を受けて、2019年の国際会議での決定により「リサイクルに適さない汚れたプラスチックごみ」は、国外へ輸出する事ができなくなりました。
(輸入国の許可があれば可能)

これにより、今までプラごみを輸出に頼っていた先進国は、自国でのプラごみの処理を行わなくてはいけなくなり、対応を迫られています。

※ 日本の場合
日本ではプラごみの約14%を輸出に頼っている状況でした。
自国での処理方法として今注目されているのが、RPF(Refuse Paper & Plastic Fuel)やフラフと呼ばれる燃料です。

両者ともに、廃プラや紙くずといった廃棄物を固めてつくられた燃料で、その発熱量や価格の低さ、石炭と比べて二酸化炭素の排出量が少ないことから、石炭の代替燃料として注目されており、大手製紙会社や鉄鋼会社などで既に利用されているといいます。

本日は以上です。
次回は「世界の現状 〜レジ袋・ポリ袋規制編〜」について投稿を行う予定です。

またお会いいたしましょう。
さようなら。

プラスチック汚染とは 第1章

プラスチック汚染とは 第3章のつづき