廃プラスチックについて 第1章〜第3章

皆様こんにちは、
「Human Natures(ヒューマン・ネイチャーズ)※」です。

Human Natures(以下HN)は「仕事・身体・地球の環境を改善する」をテーマに製品の企画及び開発を行っております。

今回はその中で「地球環境」をテーマにした投稿です。

HNの第一弾の製品である「beak」の主な材料は「プラスチック」です。
HNのSDGsへの取り組みの一つとして、「beak」のようなプラスチック製品は廃棄された後、どのように処理されているのか、リサイクルの流れなどを皆様へ発信していきたいと思います。

一人一人が知見を広げ、考える事が持続可能な社会への第一歩だと考えています。

今回はその第一弾の発信となります。

第1章 「地域によって、捨て方は異なる」

(1)プラスチックって何ゴミ?

家庭から出る廃プラスチックは、大きく分けると以下の3つのうちのいずれかとして処理されます。

①可燃ゴミ → 燃やされて灰になり、その灰は埋立処分場へ
②不燃ゴミ → そのまま埋立処分場へ
③資源ゴミ → リサイクルへ

基本的には上記のような流れになっているので、しっかり分別を行ってできるだけ多くのプラスチックを「資源ゴミ」として捨てたいところです。
ただ、どのように分別するのかは、各自治体によって異なります。

(例)ポテトチップスなどのお菓子の袋
渋谷区(東京) → 可燃ゴミ
大阪市     → 資源ゴミ

(2)なぜ、このような事になっているの?

「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」によると「市町村は、当該市町村の区域内の一般廃棄物の処理に関する計画(一般廃棄物処理計画)を定めなければならない。」とされています。
各自治体はこの法律に基づいて、その地域の実情に応じた『一般廃棄物処理計画』をそれぞれ定めているので、ごみ出しのルールが各自治体によって異なっています。
※簡単に言うと、コロナへの対応と同じで「各自治体の判断に任せる」と国が言っているという事です

(3)地域の実情って?

人口や予算など様々ありますが、「焼却設備の差」が大きいとされています。
各自治体でゴミを焼却する焼却炉の性能が違うので、焼却処理できるゴミの種類が異なります。
「良い焼却炉」であれば、プラスチックを安全に焼却する事が可能だそうです。

疑問1:プラスチックを燃やすと、ダイオキシンが発生するのでは?

高温で焼却するなど適切な処理を行えば発生を抑える事ができます。
そもそもプラスチックだけが問題ではなく、燃焼の仕方に問題があったようです。

1997年に「ダイオキシン類発生防止等ガイドライン」が改訂され、2002年末に全国のごみ焼却施設でダイオキシン対策工事が完了して以降、その排出量は環境・人体への影響がない値まで下がっているとの報告があります。

疑問2:燃やしたらリサイクルができないのでは?

焼却時の熱をエネルギーとして発電に利用する「サーマルリサイクル」(ごみ発電)というリサイクルを行っているようです。

(「サーマルリサイクル」については第3章で詳しく説明します)

当然「良い焼却炉」を持っているからといって、なんでもかんでも燃やしてしまえば良いというワケではありませんが、上記の事だけをふまえて単純に考えると、

・良い焼却炉を持っている自治体  
 → 上記理由によりプラスチックも「可燃ゴミ」でOK
・良い焼却炉を持っていない自治体 
 → 細かい分別が必要になる

という判断になるという事です。
(当然、これだけが判断基準という事ではないですが)

第2章 「容器包装リサイクル法」

第1章で述べたように、各自治体は法律に基づいて、その地域の実情に応じた『一般廃棄物処理計画』を定めています。
その計画の作成にあたり、基準となるのが「容器包装リサイクル法」です。

これは、一般の家庭でごみとなって排出される商品の容器や包装をリサイクルする目的で作られた法律です。

容器包装リサイクル法で定められている「リサイクル義務が生じる容器包装」の中で、プラスチックは以下の2つです。

(1)PETボトル

飲料・酒類・特定調味料用のいわゆる「ペットボトル」で、『PET』のマークがついています。
ただし、キャップとラベルは下記の「容器包装プラスチック」です。

(2)容器包装プラスチック

『プラ』のマークがついているものが、「容器包装プラスチック」です。
逆にいうと、「全てのプラスチックに『プラ』のマークがついているわけではない」ということです。

例えば、以下のようなモノです。

  • 生鮮食料品などが入ったトレイ
  • シャンプー
  • 洗剤
  • 調味料などのボトル
  • レジ袋
  • お菓子などの袋
  • プリン、アイスなどのカップ
  • 食料品などのパック
  • インスタント食品の容器
  • キャップ
  • ペットボトルのふた
  • 発泡スチロール
    など..

自分が住んでいる自治体が「容器包装プラスチックは資源ゴミとして出して下さい」と言っていれば、
上記のようなモノは「資源ゴミ」になります。

※第1章で紹介したとおり、渋谷区(東京)のように、
容器包装プラスチックを「可燃ゴミ」として扱っている自治体もあります。
ただ、ここで問題になってくるのが

「分別しても汚れたままだとリサイクルできない」

という問題です。

リサイクルを行うために、容器包装プラスチックに付いている汚れは取り除いてから「資源ゴミ」として捨てる必要があります。

しかし、リサイクルのために洗剤と水(お湯)を使って食器を洗うように容器包装プラスチックの汚れをゴシゴシ落とす事は、「洗剤汚染」かつ「水資源(お湯を沸かすためのエネルギー)の無駄使い」になり、その結果「プラスチックのリサイクル」ができたとしても「リサイクルを行うために環境を汚染しては本末転倒では?」という問題が出てきます。

現在の一般的な考え方としては、「水でサッとすすいで、それでも汚れが落ちないものは可燃ゴミとして出した方がよい」とされているようです。
(この方針も各自治体によって様々です)

第3章 「3つのリサイクル方法」

プラスチックのリサイクル方法は3つあります。
マテリアルリサイクル・ケミカルリサイクル・サーマルリサイクルです。

(1)マテリアルリサイクル

廃プラスチックをプラスチックのまま原料にして新しい製品をつくるリサイクルのことです。
例えば、ペットボトルを粉砕して、加工処理を加えることで線維化させフリースなどを作るなどのリサイクル方法です。
素材化が基本的な条件であることから、分別や異物除去の徹底が必須となりますが、最も効率が良いリサイクル方法です。
ただし、このリサイクル方法だと、リサイクルする度にプラスチック分子が劣化してしまい、どんどん品質が悪くなり、使えないものになってしまいます。

<イメージ>
石油からプラスチックを作る
└ プラスチックから製品を作る 
 └ 使い終わった製品をプラスチックに分解する
  └ 分解されたプラスチックを使って新しい製品を作る

(2)ケミカルリサイクル

廃棄物に化学的な処理をして原料(分子)に戻してからリサイクルすること。
石油から作られたプラスチックを再び油化・ガス化して製鉄所で使う還元剤にしたり、PETボトルを分子レベルまで分解した後、再重合したり(ペットTOペット)する方法です。
廃プラスチックを分子レベルまで分解してからプラスチック素材に変えるので、何度でも再生できます。
しかしこの方法は、分解する工程に大掛かりな工場がいるため、大量の資金やエネルギーが必要となります。

<イメージ>
石油からプラスチックを作る
└ プラスチックから製品を作る
 └ 使い終わった製品をプラスチックに分解する
  └ 分解されたプラスチックをさらに分子レベルまで分解する
   └ 分子レベルまで分解されたものから、再びプラスチックを作り、それを用いて製品を作る

(3)サーマルリサイクル

廃棄物の焼却の際に発生する熱を、エネルギーとして回収して利用すること。
前述した通り、設備が整っていれば、安全に焼却する事が可能とされています。
ただし、サーマルリサイクルという言葉は日本で作られた言葉であり、通常海外では「エネルギー回収」や「熱回収」といわれ、”そもそもリサイクルとみなされていません”。

安全対策の基準が違うために、廃棄場での安全性も整っていない国もあり、燃焼の対象や周辺環境など条件によってサーマルサイクルの良し悪しは変わってくるとされています。

<ちなみに・・・>

世の中で消費されている原油(石油)のうち、プラスチックになっている割合は約3%です。

残りの大部分は、ガソリンや灯油、重油などの燃料として燃やされ、エネルギーとして利用されています。

プラスチックを燃やした時の発熱量は、石炭・石油を燃やした時の発熱量とほぼ同等である事から、それを使用する事により、化石燃料の使用量を抑える事ができ、資源(石油)の節約になるという考え方もあります。

(4)世界との比較

リサイクルの優先順位は、以下の通りです。

マテリアルリサイクル > ケミカルリサイクル > サーマルリサイクル

当然、安全に焼却でき、前述した考え方もあるとはいえ、出来れば焼却せずにリサイクルを行いたいですので、サーマルリサイクルは最後の手段という使い方になります。

しかし、日本のプラスチック廃棄物処理の現状は、

  • マテリアルリサイクル = 23.4%
  • ケミカルリサイクル = 4.4%
  • サーマルリサイクル = 58%

このように、
半分以上がサーマルリサイクルとなっています。

日本の基準では約86%のリサイクル率となっていますが、海外基準(サーマルリサイクルを除く)では約28%となっており、他の国と比較すると非常に低い数字となっています。

(5)最後に

今までリサイクルの話をしてきましたが、リサイクルは3Rの一つに過ぎず、3Rの優先順位は以下の通りです。

リデュース(削減) > リユース(再利用) > リサイクル(再資源化)

一人ひとりが各自治体の指示に従いゴミの分別・リサイクルを行う事は大前提のもと、これからの事を考え必要なモノだけを手に入れ、大切に使い続けるという習慣が重要となります。

「beak」は皆様のスマホを大切に使い続けるためのお手伝いができると考えています。

また、パッケージの工夫・使用後の商品の回収など様々な取り組みを考えておりますので、また詳細が決まり次第、発表させて頂きます。

Human Naturesは『持続可能な社会』を目指し、活動しています。

本日は以上です。

またお会いいたしましょう。
さようなら。

どのようなミッションを掲げているか

beak回収協力におけるプレゼントについて